キャリアアドバイザーから学生たちへ

誰にでも「芸術家」としての自立は可能?

 

芸術家として、フリーな立場で経済的に自立した生活ができれば最高。本校の学生がこう考えることに異論はありません。しかし、誰にでもそのような生活設計が可能でしょうか。

芸術家には、類い稀な「才能」とたゆまぬ「努力」そして、決して平等ではない「運」と第三者の「評価」が必要です。そしてそれが一時的ではなく、作品や演奏が評価され続けなければ経済的自立は難しいため、それは多くの人にとって夢物語(自己満足)でしかありません。

誰にでも同じと思われる時間を、 自分で自由に使える 「自由時間」と 社会や仕事に費やされる 「社会時間」の二つに分けて考えてみましょう。

「自由時間」は、社会や企業による制約がない代わりに基本的に報酬は発生しません。それに対し、「社会時間」は制約が課されますが報酬が発生します。

あなたが実現したい芸術活動はどちらの時間でおこなわれるものでしょうか?

「自由時間」と「社会時間」の違いを理解し、上手に使い分けられれば、充実感や達成感のある仕事ができるでしょう。

 

企業が藝大生を採用している理由は何でしょう?

 

その理由は、学生時代の貴重な学びと体験にあります。それらが、社会や企業で活かされていることは、これまで様々な分野で活躍している卒業生たちが見事に証明しています。

特に、「一つのことを最後まで成し遂げた」「新しい価値を生み出した」「創意工夫へのあくなき取り組み」「計画力と実行力」「専門分野の芸術的素養」などが高く評価されています。

社会に参加することで、納得のいく人生が構築できると感じられる方は、ぜひ一緒に就職活動に取り組みましょう。

お待ちしています。

 

鶴巻法岳(東京藝術大学 キャリアアドバイザー)

  

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