美術系学生の就職活動状況:21卒8月実施アンケート結果

「美大芸大就活ナビ」による各大学・学生へのアンケート調査結果を共有します。

【以下抜粋となりますので詳細はこちらをご覧ください。】
https://www.y-create.co.jp/blog/recruitment/1135.html

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■半数の大学が内定率50%以下と回答
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全国の美大・芸大・一般大学の美術系学部のキャリアセンターを対象に美術系大学・学部の内定率調査を実施しています。
その結果「内定率50%以下」と回答した大学が半数以上を占め、美術系学生の厳しい内定率状況が浮かび上がっています。

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■内定率の低さの要因
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要因は大きく二つあり、「求人数の少なさ」と「グラフィック志望の集中」です。
学生アンケートを行った際、約7割がグラフィック系制作会社への入社を志望していますが
現在もマス・販促・イベントが主体のグラフィック制作会社は、新卒・中途含め採用活動を行う体力がありません。

比較的影響を受けずらかったWeb系制作会社も現在の経済状況から慎重な対応をとっており、
ある程度のWeb知識や特定のツール使用歴を採用基準に組み込むケースもあります。
そのため職種変更を行うグラフィック志望の学生が対応しにくいという現状です。

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■今後の21卒と22卒
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現状21卒の採用活動は駆け込み的な需要が発生しています。
しかし依然としてWeb関連の職種が大半を占める為、
グラフィック志望の学生がどうやって自分の希望と折り合いをつけながら
企業の求める基準までスキルを付けていくかが必要になります。

22卒に関しては、来年にかけコロナウイルスも落ち着いていく状況のため
例年通りのスピード感で就活準備を行っても問題ないものと思われます。
しかし、学生人気のグラフィック系制作会社の採用体制は依然不安定が続くため
幅広く職種を検討し、その企業で求める思考力やスキルを身に着ける必要があります。

来年度は各企業のデジタル化が今以上に進む見通しです。
特にデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む企業が増加傾向で
DX導入企業は導入していない企業と比較すると増収傾向にある、という調査もあります。
上記を鑑み、デジタル人材もしくはその点に抵抗なく取り組める人材育成は
コロナ禍における新卒就活でも重要なポイントとなりそうです。

【詳細なグラフ等は下記からご覧ください。】
https://www.y-create.co.jp/blog/recruitment/1135.html